Lec in Lab


 授業は実験室で!

基礎教育系の物理学概論、物理学入門、熱とエネルギーなどの授業は物理学実験室で行っています。このほか、物理学実験、物理学基礎実験、理工学基礎実験などの実験の授業も当然実験室で行う授業です。

自然科学は自然現象を探求し、理解するためのものです。だから、実験室で実際の現象を観察したり、実験して試しながら授業することは本来自然なことと言えます。

物理学は自然法則を表現したり、自然現象を論理的に理解するために、様々な概念を用い、また数理的表現を用います。これらに習熟するには通常かなりの努力が必要ですが、それも実際の現象に触れて興味を感じたり確かめたりすることを抜きにしては始まりません

セメスター制度になって、物理関係では様々なタイプの授業ができるようになりました。そして、履修人数を50名以内とすることによって、初めて講義の場を実験室に移し、演示実験をしながら講義をしたり、時には皆さん自身に授業中簡単な実験をしてもらうことができるようになりました。普通の講義室では演示実験をするにも、実験道具から、それを映写するための装置まで全て教室に運び上げ、また次のクラスが始まる前に片づけるという作業を繰り返さねばなりませんでした。

このページでは実験室での授業のメリット・デメリットや、その利用の仕方のヒントなどを紹介します。あなたが大学を上手に利用するためのヒントとして活用して下さい。


実験室での授業のメリット
  • 演示実験がしやすく、そのままにしておけるので、授業中・後にも自ら触って自分でも試してみることができる。
  • 液晶ビジョンを利用してスクリーンに大写しにもできる。
  • その場で思いついたことをやってみることができる。
  • 大きな実験机なので、自分の机の上で実験したり観察できる。
  • 大机を2,3名で共有して座り、友人同士で相談しやすい。
  • 50名以内の少人数なので、比較的に授業の雰囲気を保てる。
  • 黒板が多いので先生が広い面積にどんどん書ける。(書きすぎる)
  • 実験室では様々な装置やコンピュータが日常的に利用できる。授業で通ううちに見慣れ、触り馴れて、興味の湧いた実験に手を付けやすくなる。
  • 実験室内外に他の人が行ったオリジナルな実験などのレポートが掲示してある。これを普段から見て、実験やレポートの書き方のアイデアを参考にできる。
  • 実験室備え付けの教科書などをその場で利用できる。
デメリット
  • 実験をしていると時間がかかる。このため、取り扱う項目が少なくなるか、話を急いでしまう。
  • 先生が実験しているだけで満足しやすい。自分自身でやって初めて体験になる。
  • 大机なので少人数でも先生との距離が遠くなりやすい。
  • 装置は一般に高価なので人数分はなく、1個しか無いものも多い。
  • 道具に触れる機会が増える分だけ故障も多くなり、思ったように使えないことも多い。持ち出されたまま帰ってこないなどの危険性も増える。
  • 実験椅子なので座ったままだとちと疲れる。
  • 実験室は広いので音響的にはいまいち。
授業の有効活用のヒント
  • 先生の実験手順を眺めておこう。
    どんな道具をどんな風に接続するか、どんな手順で実験するか、どんな風にして失敗しているか、などを見ておこう。実験自身の現象・結果だけを注目するのでは教科書を見ているのと同じ。

  • 実験は失敗するところに味がある。
    うまく行かないとなんでも飽きる人がいるが、うまく行かないときこそ発見や理解が進むことが多い。結局自ら考えをめぐらすことが大事なのだ。

  • ちょっとした工夫を常に付け加えるようにしよう。
    うまく行くときもいかないときも、やるたびに何か工夫を加えてみよう。だからといって、構えて、立派な根拠のある工夫などを考えなくて良い。案外、情報依存症だと、何も思いつかないよー、とイライラしがち。ジョークでやる、くらいがいい。

  • 実験では大いに脱線しよう。
    決まったことを効率よくやり遂げることもビジネスマンの様でよいが、若者は目で見、肌で感じた直観に従って何でもやってみよう。我々の授業ではこうした脱線をサポートしたいと思う。

  • 実験室にある道具類を眺めておこう。
    授業の合間などに実験室の財産を見たり触ったりしておこう。後で何かやっているときなどに、あれが使えるかも、という工夫につながる。

  • 実験と理論とを頭の中で対応させてみよう。
    あわただしい授業の中では難しいかも知れないが、公式を書き移したり結論をノートにマークするよりも、本当は頭の中によりクリアーなイメージを作ることが大切だ。図を書いたり、計算したり、言葉で表現するのもイメージをよりはっきりした形にするためだ。この意味で実験も図を書いたりする作業と同じ。ただ眺めるだけでは真価が発揮されない。

  • 口をだそう。
    先生が実験しているとき、自分で実験しているとき、思ったことは口に出してみよう。それ、ああやったらどうなんの?などと面倒なことを言おう。面白いときは面白いと言い、つまんないときはつまんないと言おう。

  • 他人がやっていることも覗いてみよう。
    そして他人のやっていることにも口を出して迷惑がられよう。

 

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