レポートの書き方(基本)


全体的な注意

  1. 項目ごとにセクション番号を付ける。(例: §1.目的)
  2. グラフの描き方は例を参照
 

表紙

(1枚)

タイトル レポートしたいことの全体がピンとくるタイトルを書いて下さい
実験日・実験者 実験年月日と実験者全員の番号・名前:あなた自身の名前と学生番号がはっきり分かるようにしよう。
要旨

実験の内容が一読して分かるように、 「目的」 → 「方法」 →「結果」 →「結論」 の順に簡潔な文章にまとめる。

例1:性質を確かめる実験
「落体の力学的エネルギー保存の法則を検証する目的で、 落体装置を用いて自由落下する鋼球の様々な位置での速度を測定し、運動エネルギーと位置エネルギーの変化を調べた。 その結果、運動エネルギーと位置エネルギーの総和は、 落体の位置によらず一定であることが見出された。 これにより、自由落下する落体の力学的エネルギー保存が確かめられた。」

例2:数値などを具体的に求める実験
「一様な磁界中で運動する電子に働くローレンツ力を確認し、 電子の比電荷を求める目的で、
比電荷測定装置を用いて、 ヘルムホルツコイルによる磁場中での電子線の軌道半径を測定した。 これにより、比電荷 e/mは e/m=(1.71±0.05)×1011 C/Kg と求められ、 軌道半径 rg と電子加速電圧 V 、磁束密度 B との間には、
EM_CONC.GIF (267 バイト)

という関係が成立していることが確認された。 以上から、電子に働くローレンツ力の存在が検証された。」

必ず実験結果まで書くこと

本文 §1.目的

(数行程度)

あなたの実験で
  • どんな物理量を求めるのか、
  • 何と何のどんな関係を確かめたり求めたりするのか、
  • またはどんな現象や法則を調べるのか、
  • あるいは何にどのような観点からアプローチするのか

などを示して下さい。

§2.実験の原理

(1〜2ページ)

解析的な実験のとき:
  • 求める物理量と、実際に実測する量との関係式,
  • 検証しようとする関係式

などが、どのように導かれるか、どのような意味を表わす式なのか、を説明する。実験の教科書を参考にして下さい。

  • 物理量は記号を使って示し、単位も書き添えて置こう。
    例: 電流 I [A]
  • 記号を使うときは必ずその定義と説明を書こう。
    例:蒸留水の質量 M [g]、水熱量計の容器及び温度計の水当量 m [g]

発見的な実験、調査などのとき:

  • 実験・調査の動機は何か。
  • 何を対象にしてどのような測定器具を用いて測定するか。
  • どのような工夫をした実験道具で 調べたい現象を実現するか。
§3 .実験方法

(1〜2ページ以上)

原理の節で示した1つ1つの物理量をどのような装置を用いて測定するのか説明する。

実験項目が2つ以上あるときは、項目別にまとめよう。
例:@電流の大きさと磁場の大きさの関係。A磁場の強さの空間分布。

注意:実際の実験手順までは書かなくてよい。(ただし、オリジナルな実験などで、手順が大切と思うときにはぜひ丁寧に書いてください)測定装置の型番などの表は特に必要ではない。

  1. 簡単な装置図、回路図を必ず書こう。 工夫した装置などは写真を添えてみよう。
  2. 測定器具の測定感度も書いて置こう。(例:1mm目盛りの巻尺)
  3. 測定方法に工夫があるときは特に強調して書こう。
  4. 調査対象や現象に対するアプローチの仕方を 具体的に説明しよう。
§4.実験結果

(本文数ページ、図・表は別ページに)

  1. 測定値の表、結果を表すグラフ、測定結果の計算及び 測定誤差をしめす。必ず図や表を説明する文章を書こう! 図の例はこちら
  2. 図などから何が分かるかを必ず書こう。
  3. 図表には通し番号とタイトルを付けよう。
    例: 「表5.1に、aを変化させたときのbとcの測定値を示した。 さらに、図5.1にこれらの値をプロットした。 図に見られるように、aとbとの間には比例関係が成立している。...」
  4. 測定誤差の計算を必ず試みよう。有効数字に注意。
§5.考察

(できるだけたくさん)

このセクションに一番力を入れよう!
  1. 数値を求める実験では、自分の得た値と 既知の理論値や精密測定値との比較をする。
    • 得た値が、既知の値と測定誤差の範囲で一致するか。
    • 測定誤差の範囲に既知の値が入っていれば、誤差の範囲で一致。
  2. グラフから関係を調べる実験では、
    • 予想される関係とのはずれがどの領域で起きているか、
    • その理由は何か、
    • あるいは理由を調べるために, どんな実験をさらに行えば良さそうかを述べる。
  3. 得られた結果の問題点、成立する限界を自分なりに考える。
  4. 実験中気づいたこと、実験条件をどのように改善する必要があるか、 改善によってどのようなことが期待されるかを考える。
§6.結論

(数行)

最終的に得られた値、関係式、調べた物理法則を 箇条書きで簡潔にまとめる。
うまく行かなかった場合もそのまま書く。


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