No:3052相変化によるエントロピー変化
By:かえでこのHPでいつも助けられています。今回もよろしくお願いします。
熱学の本などで物質の沸点における蒸発に伴うエントロピー変化が、蒸発熱/沸点として計算されています。一方で、「その種の計算は可逆過程でなければならない」とあります。どう考えても、蒸発は不可逆過程と思いますが、この点はどのように解釈し、受け入れたらいいのでしょうか?お教えくださ。
Date:2010/02/25 10:15:03
No:3056Re:相変化によるエントロピー変化
By:shumエントロピー変化の計算は、熱平衡の、可逆過程の道筋にそって計算します。そうして得られたエントロピー、つまり平衡系のエントロピーは状態量で、その状態によって決まり、変化の経路にはよらない量です。そこで、蒸発の過程も、可逆的に蒸発する道筋にそって蒸発のエントロピー変化を計算し、それは2つの状態の状態量の差ですから、別の不可逆的な過程でも、同じ状態間の変化であれば、エントロピー変化量は可逆過程を通ったときと同じ、となります。蒸発しながら凝集も同時におきるので、ゆっくりと平衡を保ちながら十分に近似的に可逆的に蒸発する過程を考えることができます。
一方、本質的に非平衡な過程のエントロピーはその定義から超難問です。身の回りのことは非平衡であることが多いので、大変興味深い課題ですね。
Date:2010/03/12 16:54:41

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